2.5 サプリメントの知識

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73.L-グルタミン

 グルタミンは、筋肉中のアミノ酸の約60%を占める重要なアミノ酸です。筋肉のタンパク質合成を促すという大切な働きをしています。
 グルタミンには病気や傷の修復を促す作用があります。そこで、病気やけがをすると、筋肉で合成されたグルタミンが治癒のために筋肉から奪われてしまいます。病気やけがで寝たきりの状態が続いたとき、筋肉がやせて歩けなくなるのはこのためです。
 激しい運動やウェイトコントロールも、体には大きなストレスになります。すると、病気やけがのときと同じようにグルタミンが使われ、風邪などの病気にかかりやすくなったり、運動をしているのにそのわりに筋肉が強くならないといった現象が起こります。こんなときは積極的にグルタミンを補給しましょう。
 また、グルタミンは免疫細胞の1つであるキラーT細胞のエネルギーになり、ウィルスや細菌とたたかう力をバックアップします。体内の粘膜を強化するビタミンAビタミンCビタミンEと合わせて摂ると効果的です。
 傷の治りを早めます。疲労、気分の落ち込みを軽くし、知能を高めます。最近は精神分裂病痴呆の治療にも用いられています。
 胃や小腸などの消化器が機能と構造を保つための主なエネルギー源になります。潰瘍の治りを早める働きもあります。食品アレルギーの原因となる小腸にミクロの穴が開くリーキーガット症にも有効です。
 アルコール中毒を抑制するので、アルコール中毒患者の治療に使われています。インポテンツの改善にも効果があります。
 食品の中では肉や魚、卵に豊富に含まれていますが、熱や酸に弱いので、生のままで食べなくてはなりません。

L-グルタミン酸は、また脳を活性化します。また、体内で発生したアンモニアをつかまえて、グルタミンに変えます。グルタミンにはグルタミン酸のレベルを高める働きがあり、互いに連動し合っています。(アンモニアは循環系に入るときわめて毒性が高く、高度な脳機能が行われるのを邪魔します)。

 グルタミングルタミン酸も、化学調味料のグルタミン酸ナトリウムとはまったく別の物質ですが、グルタミン酸ナトリウムに敏感な人の場合、アレルギーを起こすことがあります。このような人は、医師に相談してからサプリメントを使って下さい。


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